自民党の甘利明幹事長が衆院選の争点についていきなり「自由民主主義をとるのか共産主義をとるのか」とか言い始めました。
甘利幹事長、衆院選争点 「自由民主主義か、共産主義が入ってくる政権か」
自民党の甘利明幹事長は14日、衆院選(19日公示、31日投開票)の争点について、立憲民主党が政権交代を実現した場合、共産党からの限定的な閣外協力で合意していることを踏まえ、「われわれの自由民主主義の思想で運営される政権と、共産主義が初めて入ってくる政権とどちらを選ぶのかという政権選択だ」と述べた。国会内で記者団の質問に答えた。
甘利幹事長、衆院選争点 「自由民主主義か、共産主義が入ってくる政権か」自民党の甘利明幹事長は14日、衆院選(19日公示、31日投開票)の争点について、立憲民主党が政権交代を実現した場合、共産党からの限定的な閣外協力で合意している…
もちろん自分たち自公政権を自由民主主義と主張し、野党共闘勢の立憲民主・共産党・れいわ新選組を共産主義勢力とみています。
ただこれは明らかにおかしい。そもそも野党共闘は共通政策について協力体制を敷くだけであるから、そこに共産党が入っているだけで、共産主義だという理屈なら、公明党と連立政権している自民党は政教分離どうなんですかってなりますよ。
またこの甘利幹事長の発言については共産党の志位委員長が以下のようにTwitterでツイートしています。
自民幹事長、「総選挙の争点は、自由民主主義か、共産主義が入ってくる政権か」と。
野党共通政策を読んでから言ってほしい。20項目の共通政策の内容は、日本の政治に、立憲主義・民主主義・平和主義を取り戻し、暮らしを良くしていくということだ。わが党独自の政策や理念を持ち込んだりはしない。— 志位和夫 (@shiikazuo) October 14, 2021
そもそも今回なぜ野党共闘体制を敷いているのか考えれば、自由民主主義と共産主義の戦いではないのなんて誰だってわかります。
こんなのただの目くらましも良いところで、日本人は共産主義というワードに対してアレルギーを持っている人が多いです。だから野党共闘=共産主義みたいな印象を与えてしまえば、今回の衆院選の争点に触れられずに済むと思ったんでしょうかね。
今回の衆院選の争点は間違いなく緊縮VS反緊縮です。自由民主主義VS共産主義じゃないです。
自公政権のコロナ禍でさえ積極財政に消極的な姿勢に対してNoと突きつけたい政党が協力体制を敷いているだけす。
問題の本質を突かれたくない甘利幹事長の苦し紛れの世論誘導かなと思います。
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